こんにちは、金輪際ボコ次郎です。
都内の公立小学校と私立小学校にて算数を指導してきました。
世の中には計算が苦手な子がたくさんいます。
嘆かわしいことに、計算が苦手な子どもに、教師や親はこう言うのです。
とにかく、努力あるのみ。
明日までにこれをやっておいで。
そして計算問題が20問書かれたプリントを渡す。
でも、できるわけがありませんよね。
結局、子どもにとって算数は苦しく、辛いものになってしまいます。
このような指導が日本全国で行われているのはなぜか。
それは、誰も子どもが何で困っているのか、何ができないのかを知らないからです。
この記事では、子どもが算数を嫌いにならない計算練習の方法を紹介します。
結論から述べますと、計算練習は4問で十分。
ぜひ、最後までご覧ください。
何ができないのかを知ること
ぴえん、計算テスト30点だったよ。
どうすれば計算が得意になるの?
それなら、4問解きなさい。
4問⁉︎先生は計算ドリル20問を
解くといいって言ってたよ。
まずは自分で、何に困っていて、
何ができないのかを知ることじゃ!
小学校の算数宿題で人気No. 1となっているのが、計算ドリルです。
計算問題がたくさんあって優れものですが、できる子はサクサクと解く一方で、計算が苦手な子は何十分もかかってようやく解き終わる。そして、たくさんの間違いを解き直す…。
ここでの問題は二つあります。
①苦手な子にとっては時間がかかりすぎる。
②何ができないのかわからない。
計算が苦手な子は、思い切って4問だけを解くことをオススメします。
4問だけにするメリットは2つ。
①短い時間ですむ。
②何ができないのかがわかりやすい。
③計算が得意になり、家族でおいしいご飯が食べられる。
まずは下の問題をご覧ください。
小学校3年生で学習する3桁のたし算です。
これを例に、4問で十分な理由を解説します。
解いてみたけど、2つ間違えたよ。
やっぱりぼくはカビマシュマロだ。
いいんだよ。間違えても、カビでも。
まずは、何で間違えたかを見直そう。
ましゅまろの結果は、下のようになりました。
実は、この4問にはヒミツがあります。
①繰り上がりのない計算
②一の位で1つ繰り上がる計算
③ドミノ倒しのように2つ繰り上がる計算
④2つ繰り上がり、答えが1000を越える計算
どうやら、キミは繰り上がりが2つになると、慌ててしまうようじゃな。
たしかに、繰り上がりが増えると
慌てて焼きマシュマロになるよ。
それなら、ドミノのように繰り上がる問題を一緒に確認していこう。
そっか!
それさえできればいいんだね!
計算が苦手な子は、自分が何に困っているかがわかりません。多くの場合、親や教師にもわかっていません。
困り感は具体的に把握することが大切です。
「九九が苦手だなぁ」
→「7の段の後半になると詰まってしまう」
「引き算ができない」
→「301ー135のように、十の位が0だとダメ」
つまり、「己を知ること」
計算が苦手な子どもをもつ方は、ぜひ4問分析を試してみてください!
何ができないのか知るだけで、
何をやればいいかがわかってきたよ。
よかったのう。
できないをポコポコつぶしていこう。
まとめ
・計算を20問解いてもできるようにはならない。
・苦手な子は4問だけ解こう!
そして、何に困っているのかを知ろう!
小学生までのお子さんは、まだ親の手が必要かと思います。算数が苦手な子をもつ先生や親の願いはよくわかります。
この方法が一つの選択肢となれば幸いです。
金輪際ボコ次郎でした。
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