こんにちは、金輪際ポコ次郎です。
日本を世界一、算数好きな国にするために毎日頑張っています。
司馬遼太郎の小説に「花神」というものがあります。
幕末の人物、大村益次郎が主人公の歴史小説です。

写真:靖国神社の大村益次郎像
花神とは「花さか爺」のこと。枯れ木に花を咲かせるように、大村がその軍才で革命の花粉を日本全土に広めていった様を喩えている。司馬は本作で、軍事的才能とは訓練や教育で育成することが不可能な天賦の才であり、戦術的天才を「人間の才能のなかでもっとも稀少」なものとし、いわゆる名将とは「一民族の千年の歴史の中で二、三人も持てば多すぎるほど」と述べ、幕末には無数の人材が群がり出たものの軍司令官として相応しい戦術的天才は大村ただ一人を除いてついに出なかったと評している。(Wikipediaより)
大村益次郎は明治維新という花を広げる花咲かじいさんに喩えられています。
東京では、桜の開花発表が大村益次郎像のある靖国神社で行われます。
2023年は3月14日に、2024年は3月29日に開花宣言がなされました。

桜の開花予報まで
ニュースでやってるよね!

日本人の桜好きが
よくわかるのう。

でも、桜の花がいつ咲くか
なんてどうやって調べるの?

そこにも、算数が
つまっておるのじゃよ
どのように桜の開花を予報するのでしょうか。
今回は誰でも簡単に予報ができる「600℃の法則」を解説していきます。
「600℃の法則」で桜の開花を予報しよう!
600℃の法則ってなに?

600℃の法則って
なんか難しそう

いやいや、簡単で
単純なものじゃ
【600℃の法則】
2月1日からの日々の最高気温を足して、
600度になるころに桜が咲くというもの。

え?最高気温だけ?
一つのデータでいいの?

疑いたくもなるが、
これが意外と当たるのじゃ。
例えば、2025年2月1日、東京都の最高気温は12.2℃、2日の最高気温は8.8℃でした。これを合計すると、
12.2+8.8=21
となります。このように日々の最高気温を足してしていき、600℃になる頃に桜が咲くという予報です。
開花に必要なのは最高気温だけ?
桜の開花予報に必要なデータは最高気温だけというのはあまりに乱暴です。
本来であれば、気温のほかに、湿度、降水量、風量など、数多くのデータが必要に思えます。「600℃の法則」は最高気温のみを扱うため、科学的な根拠はほとんどないといっていいでしょう。

しかし、これが
よく当たるんじゃ。
昨年の開花ニュースでも、「今年が先月下旬より気温が低い日が続いたため、桜の開花が遅れた」と伝えているように、意外と桜は気温しか気にしていないのかもしれません。

でも、本当かな?
2023年のデータでは…

わしも2023年に気になって
調べてみたのじゃ

赤字はその日の最高気温で、青字はその日までの最高気温の合計を表しています。
この結果によると、3月14日までが591℃で、15日には600℃をこえています。
法則がただしいとすれば、このあたりで開花になるはずですが…
果たして・・・


えーーー!
ほんとうだ!!
なんと、およそ591℃で桜が咲きました。

ほとんど600℃じゃろう?
2024年のデータでは…
最高気温だけを使うだけなので、誰でも簡単に予報することができます。
気象庁のサイトから「過去の気象データ検索」で、日ごとの最高気温がチェックできます。
ためしに2024年をみてみましょう。


2月の最高気温の合計→363.6℃
3月10日までの最高気温の合計→483.6℃
3月17日までの最高気温の合計→598.7℃

おお!
これはつまり!

きたぞ!桜の開花は
3月18日じゃああああ!!


ウェザーニュースも
3月18日って予想してる!

これは確定じゃああ!!
うおおおおおお!!!

開花3月29日
大はずれ

…こんなにはずれる?

短い…
短い夢を見ていたんじゃ
まとめ
さて、「600℃の法則」はいかがだったでしょうか。
2024年は笑っちゃうほど大ハズレでしたね。ですが、2023年までの過去10年間では、誤差は平均3日程度とかなり開花に近いのだとか。
今年はいつ開花するのか、最高気温から予報するのもおもしろいですね。
ちなみに、ホタルが光りだす日も、日本では予報されます。
なんとこれにも、
「桜が咲いて60日後にホタルが光る」
という法則(?)があるそうです。
桜の予報に続いて、蛍まで予報できるとはおもしろいですね。

あんまり信用しない
ことにした。。。
それでは、ありがとうございました!
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